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【コラム】写真台帳の「あと作業」にかかる時間とコスト、把握していますか?|年間コストを試算してみた

「現場写真、たくさん撮るのはいいけど、戻ってからの報告書づくりが、毎回つらい…」

そんな声、よく聞きます。実は、写真台帳や写真報告書の作成にかかる「あと作業」の時間は、多くの事業者が正確に把握できていません。そしてその”見えないコスト”が、年間で驚くほどの金額に膨らんでいることがあります。

この記事では、写真台帳・写真報告書の作成にかかる時間の実態と、そのコスト、そして具体的な改善策まで解説します。


写真台帳の「あと作業」とは何か

現場作業が終わった後に発生する、写真を用いた報告書完成までの一連の作業のことです。具体的には次のような工程があります。

  • ・スマホやカメラからPCへの写真の取り込み
  • ・撮影した写真の選定・並べ替え(どの部位か、どの箇所か仕分ける)
  • ・ExcelやWordのテンプレートへの写真の貼り付け
  • ・各写真へのコメント・説明文の入力
  • ・図面との照合・位置の記載
  • ・全体の体裁チェック・修正

現場作業そのものは1〜2時間で終わっても、この「あと作業」だけで2〜4時間かかるというケースは珍しくありません。
また、この時間は写真の枚数が多ければさらに増加します。

写真台帳のあと作業の流れを示すイメージ図:写真取り込み、選定、貼り付け、コメント入力、体裁チェックの各工程


あと作業の”隠れたコスト”を計算してみる

ここで、実際の数字で考えてみましょう。以下は、個人事業主や少人数の建設事業者に多い作業量をモデルにした試算です。

試算の前提

  • ・1件あたりの「あと作業」時間:約3時間
  • ・月間の作業回数:5件
  • ・技術者の時間単価:5,000円(人件費ベース)

月間・年間のコスト試算

項目計算式金額
月間の作業時間3時間 × 5件15時間
月間コスト15時間 × 5,000円75,000円
年間コスト75,000円 × 12ヶ月約90万円

つまり、写真台帳の「あと作業」だけで、年間約90万円の人件費が費やされている計算になります。技術者が2名いる事業所なら、その倍の約180万円です。

さらに言えば、この時間は本来「次の現場に行く」「営業活動に充てる」「新しい案件に対応する」といった売上に直結する活動に使えるはずの時間です。単なるコスト以上に、機会損失の観点でも大きな影響があります。


なぜ「あと作業」は減らないのか?3つの原因


原因1:写真の仕分けが手作業のままになっている

現場で撮影した写真は、1件あたり数十枚〜数百枚、中には千枚を超えることもあります。その中から「どの工程か」「どの部位か」を思い出しながら手動で仕分ける作業は、非常に時間がかかります。撮影から日が空くほど記憶も曖昧になり、余計に手間取るという悪循環が生まれがちです。

原因2:テンプレートへの貼り付けが非効率

Excelに1枚ずつ写真を貼り付け、サイズ調整し、コメントを入力する作業は単純ですが反復的です。特にExcelの場合、写真の位置がずれる、セル幅が合わないといった書式の調整にも地味に時間が取られます。

原因3:「このやり方しか知らない」という慣性

長年同じ方法で報告書を作っていると、それが当たり前になり、改善の余地があること自体に気付きにくくなります。「まあ、みんなこんなものだろう」という思い込みが、効率化の機会を見逃す原因になっていることは少なくありません。

写真台帳のあと作業が減らない3つの原因:手作業の仕分け、非効率な貼り付け、慣れによる慣性


「あと作業」を半分にするための具体策

では、どうすればこの「あと作業」の時間を減らせるのでしょうか。すべてを一度に変える必要はありません。段階的に取り組める方法を3つご紹介します。

対策1:撮影時に「あと作業」の負担を減らす仕込みをする

報告書作成が速い人に共通するのは、「現場にいる段階で、整理の8割が終わっている」ということです。たとえば、報告時の構成を意識して部位や撮影箇所をタグ付けしておく、撮影順を決めておく、図面に撮影位置を記録しておく、といった工夫がこれにあたります。

この点については、過去のコラム「調査後の写真報告書作成を楽にする3つのコツ」でも詳しく解説しています。併せてご覧ください。

対策2:写真台帳のテンプレートを見直す

自社で使い続けているExcelテンプレートに、実は不要な記入欄や非効率なレイアウトが残っていることがあります。「本当に必要な情報は何か」を棚卸しし、テンプレートをシンプルにするだけでも、1件あたり15〜30分の短縮につながることがあります。

対策3:写真報告アプリを導入する

もっとも大きな改善効果が見込めるのが、写真報告に特化したアプリの活用です。現場で撮影した写真が自動的に整理され、図面との紐付けや台帳出力までがアプリ上で完結するため、事務所に戻ってからの「あと作業」そのものが大幅に圧縮されます。
近年は、IT機器に不慣れな現場スタッフでも使えるシンプルな操作性を重視したアプリが増えており、導入のハードルは以前よりかなり下がっています。


まとめ:まず「時間の見える化」から始めてみよう

写真台帳・写真報告書の「あと作業」は、日々の業務に埋もれて見えにくいコストです。しかし、年間で換算すると数十万〜数百万円規模の人件費になっていることも珍しくありません。

まずは、自社の報告書1件あたりにどれくらいの時間がかかっているか、一度計測してみてください。
その数字が見えるだけで、「どこから手をつけるべきか」が明確になります。
その後、前述の「3つの原因」を参考にしながら自社の運用に即した改善案を検討してみることをお勧めいたします。


写真報告の「あと作業」を減らすなら、smart tag camera!

これから、写真報告に関する改善を検討される方にお勧めなのが、写真報告アプリです。
中でも、写真報告アプリ「smart tag camera(スマートタグカメラ)」は、現場での写真撮影から図面への紐付け、写真台帳の自動出力までをスマホ1台で完結できる超簡単アプリです。

  • ・撮影した写真をAIが自動でタグ付け。写真整理の負担が大幅軽減
  • ・図面上に撮影位置を連動して記録されるから、「この写真どこ?」がなくなる
  • ・写真台帳がワンタップで出力できるから、Excelへの貼り付け作業がゼロに


「あと作業」に費やしていた時間を、本来の業務に取り戻しませんか?
ご興味のある方は、ぜひお気軽に相談してみてください。

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